「5年以内に病死するリスク」を血液検査で予測 国際研究
4項目はそれぞれ、単独で虚弱さや病気のかかり始めを示す「バイオマーカー」として知られるが、どんな年齢の人についても病名を問わず健康悪化を予測できる単独の指標は、今のところ見つかっていない。4項目を組み合わせることにより、いずれはそうした検査が可能になるかもしれない。
ただし、この組み合わせがどうして有効なのか、一斉検査が医師や患者にとってどのような意味を持つのかといった疑問は残されたままだ。論文をまとめた研究者の1人は「高リスクなのに自覚症状がないという人々を探し出し、病気の早期発見、早期治療に役立てることができる」と話す。
これに対して生命倫理学者のダニエル・カラハン博士は「いたずらに不安をあおることになる」と警告した。チーム側は、「検査が一般に普及するのは高リスク層への治療法が確立されてからになるだろう」と説明している。