皆既月食、いつもより大きく 8日観測
(CNN) 米西部で現地時間の8日早朝(日本時間同日夜)、月が地球の影に隠れて赤銅色に見える皆既月食が観測できる。米航空宇宙局(NASA)によると、皆既月食は米東部標準時の同日午前6時25分から始まり、同7時24分まで続く。
7~9月には満月が巨大に見える「スーパームーン」が観測された。今回の月食は月が地球に最接近した直後に起きることから、スーパームーンに近い大きさの皆既月食が観測できるという。
8日の皆既月食は、ほぼ半年ごとに皆既月食が4回連続する「テトラッド」という珍しい現象の2回目。前回の4月15日から始まって、次回の2015年4月4日、同年9月28日まで4回続く。
NASAの専門家は「今回のテトラッドが特別なのは、米国の全域または一部地域で4回とも見えること」と解説する。
こうした現象に神秘的な意味を見出そうとする人もいる。ありがちなのは、ユダヤ教の祭日と重なることを理由に、皆既月食を迷信と結び付ける説だ。
しかしこの一致に意味はない。ユダヤ教は古代の太陰暦を採用していて、もともと月の満ち欠けに合わせて祭日が設定されている。