駅前に置き去りの犬、引き取り交渉の破談が原因か 英
(CNN) 英スコットランドの鉄道駅前に犬が餌などが入ったスーツケースと一緒に置き去りにされ飼い主の無責任な行動が批判されていた問題で、地元紙は11日までに、予定されていた犬の引き取りが取り消されたため放置されたとする女性の証言を伝えた。
同紙デーリー・レコード(電子版)によると、女性はインターネットの広告を通じ、約600米ドル(約7万1400円)の値段で買い取ることに合意。待ち合わせ場所のエア駅前におもむいたが、犬が広告の画像と異なることに気付き、交渉を打ち切っていた。
この後、売り手は犬を置き去りにし、車で駅前から去ったという。
女性は犬を自宅に連れ帰ることも考えたが、気持ちが混乱していたこともあり、ガードレールにつながれた犬を残して現場から離れたという。ぜんそくの持病がある娘と共に最終列車でアバディーンに戻らなければならない事情もあったとしている。
この犬はシャー・ペイ種のオスの雑種。スーツケースの中にはドッグフードのほか、専用の枕や玩具、ボウルなどが入っていた。体に埋め込まれていたマイクロチップで名前は「カイ」と判明していた。
地元の動物保護団体SPCAが、登録されていた飼い主に連絡したところ2013年にインターネットを通じて売却し、買い手の住所は不明との返事があった。
同団体がフェイスブックに写真を掲載して情報提供を呼びかけたところ、犬の姿に同情し飼い主を非難するなどの書き込みが相次いだ。SPCAや地元当局は置き去りにした人物の身元を調べている。
スコットランドの動物保護関連法では動物を捨てることが禁じられている。