印首相の特製スーツ、8千万円で落札 しま模様が全て名前
ニューデリー(CNN) インドのモディ首相がオバマ米大統領との先月の首脳会談で着用した特製のダークスーツが22日までに競売に出品され、4310万ルピー(約8250万円)の価格で落札された。
競売はモディ氏が州首相も務めていた西部グジャラート州で催された。出品されたのは世界で最も高価なスーツの1つとされたが、実際の値段は1万6084米ドル(約191万円)。スーツのストライプ(しま模様)の全ての部分に、金色の文字でモディ氏のフルネームが刺しゅうされる凝った作りとなっている。
競売では数十万ドルの値段が付くと予想されていた。落札したのはダイヤモンド業者だという。
この豪華なスーツに野党は「首相は自己陶酔的」と非難。国民の間でも、昨年の議会総選挙で首相が誇らしげに打ち出していた謙虚な人間とのイメージが損なわれるとの批判が目立つ。
今回の競売には、スーツの他、モディ氏が外国の高官や国内の指導者らから贈られた品物450点以上も出品された。競売の収益は、首相が重視するガンジス川の浄化計画に寄付される見通し。
モディ氏はグジャラート州の首相時代にも似たような競売を催し、同州の少女の教育基金づくりに努力したことがある。