恐竜の卵43個、工事現場から出土 中国の「恐竜の故郷」で
香港(CNN) 中国南部広東省の河源市で、工事現場から恐竜の卵の化石43個が出土した。河源市は「恐竜の故郷」とも呼ばれ、市内の博物館は恐竜の卵の収蔵数で世界一に認定されている。
卵43個の化石は道路の舗装工事をしていた作業員が19日に発見。舗装工事は中断され、研究者や作業員が発掘作業に当たった。43個のうち19個は完全な形が保たれていて、最も大きいもので直径が13センチあった。
河源博物館は恐竜の卵の収蔵数で2004年にギネス・ワールド・レコードに認定された。しかし同博物館の副館長によると、市中心部の繁華街で化石が見つかったのは初めてだという。
どんな恐竜の卵だったのかは今後の調査で調べる予定。河源博物館に収蔵されている卵のほとんどは、8900万年前に生息していたオビラプトルやハドロサウルスのものだという。
中国国営新華社通信によれば、同市では1996年に建設現場で遊んでいた子どもの発見を皮切りに、約1万7000個の恐竜の卵が発掘されている。