障害物跳び越える「チーター」ロボット、軍用にも? 米
(CNN) 米マサチューセッツ工科大学(MIT)の開発チームはこのほど、4足ロボット「チーター」に「視認」や障害物を「跳び越える」能力を搭載させることに成功したと発表した。
性能改善の研究はさらに続いており、開発チームは最終的には軍事目的や災害救援活動に役立てる可能性の開拓に期待している。同大キャンパスの動くベルト上で最近実施した実験では、跳び越えに成功した障害物は全体の7割程度だったという。
同チームは昨年9月、カメラなどの視認機器を装備せず、走行や跳躍が可能な「チーター」ロボットの開発成功を発表し、話題を呼んでいた。
同チームの研究開発の一部資金は、米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が提供していた。
視認機能などの新たな性能を得たロボットのビデオ映像では、時速約8キロの速度を維持しながら、高さが40センチあるとみられる障害物を跳び越える様子が確認された。
このロボットの重さは約32キロで、「LIDAR」と呼ばれるセンサー装置を内部搭載し、進行方向の前面に障害物があるかどうかを見極める。あった場合、高さや障害物までの距離を測定。その後、障害物を跳び越え、着地を確実にするために必要な最適の位置どりなどを計算する。
開発チームの責任者は、「チーター」ロボットについて「バランスとエネルギーの配分が重要。着地後の衝撃管理も必要」と説明している。