ヒト属の新種「ホモ・ナレディ」、南アで化石発見
化石の年代は特定されていないが、ホモ・ナレディは原始的な特徴と現代的な特徴を併せ持っている。脳はオレンジの実ほどの大きさで、手は一見人類に似ているが、指の骨はカーブしていて木に登ったり道具を使ったりできる形状だった。
身長は150センチほどで、長い脚を持ち、足の形は人類と似ていて長距離の歩行が可能だったことがうかがえる。
論文の執筆にかかわった米ウィスコンシン大学マディソン校のジョン・ホーク氏は、「ホモ・ナレディは最も原始的な人類のように見えると同時に、驚くほど人間的な特徴を持っており、ヒト属に分類できるのは間違いない」と解説する。
発掘に当たっては、幅わずか18センチの隙間を掘り進めなければならない箇所もあり、バーガー氏はソーシャルメディアで細身の研究者を募集。数十人の応募者の中から6人のチーム(全員女性)を編成し、化石の採掘に当たってもらった。