やけどで手術の赤ちゃん、38年後に看護師と再会 米
(CNN) 生後3カ月で重いやけどを負った米国の女性が、当時病院で世話をしてもらった看護師と38年ぶりに再会する出来事があった。2人で写った当時の写真をフェイスブックに投稿したところ、看護師に関する情報が寄せられ、再会が実現した。
アマンダ・スカーピナーティさん(38)は生後3カ月のとき、ソファから高温の加湿器の上に転がり落ち、全身にやけどを負った。米ニューヨーク州にあるオールバニ医療センターで手当てを受けて一命をとりとめたものの、その後も繰り返し手術を受けなければならず、やけどに対する周りからのいじめなどもあり、つらい幼少期を過ごさなくてはならなかった。
CNNのインタビューに答えたスカーピナーティさんは、前出の医療センターで撮った数枚の写真が、そのころの心の支えになったと話す。全身に包帯を巻いた生後間もない自分を優しく抱く、若くて美しい看護師の姿に、自身への思いやりと愛情を感じたという。
看護師が誰なのか知りたいと考えたスカーピナーティさんは先ごろ、これらの写真をやけどのエピソードとともにフェイスブックに公開。投稿はネット上で話題を呼び、看護師の元同僚だという女性から連絡が入った。そうして先月29日、看護師本人であるスーザン・バージャーさんと思い出のオールバニ医療センターで再会を果たすことができた。
38年前と同じようにスカーピナーティさんを腕に抱いたバージャーさんは「キャリアの最後に、自分がどれだけ患者さんたちと深くかかわってきたかを思い出させてくれた。大変な仕事だったけれど、こういうことが起こるのは本当に素晴らしい」と語った。
バージャーさんは現在、ニューヨーク州にあるカゼノビア大学の副学長を務めている。