アマゾンCEOの宇宙ベンチャー、ロケットの「着陸」に成功
ニューヨーク(CNNMoney) 米民間宇宙開発企業ブルー・オリジンのロケット「ニュー・シェパード」は25日までに、高度約100キロの宇宙空間に到達した後、降下して垂直に着陸することに成功した。ロケットの再利用に向けた大きな前進として注目される。ブルー・オリジンは、米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏が設立した。
ベゾス氏は「再利用ロケットの登場は大きな変革をもたらす」と強調。着陸後に回収され、西テキサスの発射場にしまわれた「使用済みロケットという珍獣」に「再び燃料を入れて飛ばすのがとても楽しみだ」と述べた。
同氏はCNNとのインタビューで、使い捨てを前提とした従来のロケットは「航空会社が毎回ジャンボ機を捨てているようなもの」と指摘。「そんなことをすればチケットがどれほど高価になるか考えてみてほしい」と話し、ロケットを再利用すれば宇宙飛行のコストを大幅に削減することができると説明した。
ニュー・シェパードは高度約1500メートルで再点火して減速し、最終的には時速約7キロで、着陸用パッドの中心からわずか約1.4メートルの地点に着陸した。