仕事中毒になっている? 大人のADHDとの関係
アンドレアッセン氏はADHDの人について、不注意や衝動性、過活動といった特徴を持つことが多いと指摘。こうした衝動性のため、先のことを考えずに多くの仕事を引き受けたり、実際には処理しきれないような量の仕事を抱えてしまうのではないかとの仮説を提示する。
米国では2011年の時点で、4~17歳の約11%がADHDの診断を受けており、患者数は増加基調にある。ただ、これまでADHDとの関連が明確に指摘されてきたのは子どもや思春期の患者で、大人の場合は見過ごされることが多かったという。
アンドレアッセン氏は、「ADHDは子どもに特有のもので成長と同時に解消されると考えられてきたため、大人のADHDに関する知識は少なかった」と指摘する。
大人でも仕事があまりに大変だと感じる場合にはADHDの恐れがあるという。自身の弱点を補うために週末や夜遅くまで働いている可能性があるほか、オフィスが静かな時間帯に働くのを好む例もあるようだ。
今回の研究ではワーカホリックと強迫性障害(OCD)の関連も判明。ワーカホリックと分類される人の約4分の1はOCDの診断基準を満たしていることが明らかになった。