宇宙空間では人体に何が起こるのか<2> 専用マシンで健康維持へ

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HRPの副主任研究員を務めるジェニファー・フォガーティー氏によれば、血液量の低下や免疫系の衰弱、循環器系の不調も起こる。無重力遊泳では体への負担が少なくなり、心臓の血液循環機能も低下するためだという。

NASAはこうした事態への対処法も開発した。食事やサプリメントで十分な栄養を摂取することのほか、特別に開発されたISS内のエクササイズマシン3機を使った運動も推奨している。フォガーティー氏は、ウォーキングマシンで走るなど足が何らかの物体の表面を蹴るようにすれば、感覚運動系に良い効果があると指摘する。

ISSにあるエクササイズマシン3機はウォーキングマシンやエアロバイク、多目的型ウエートマシンに似せたもので、骨量の減少が起こりやすい下半身を刺激することを狙いとしている。宇宙飛行士は1日2時間こうしたマシンを使う。運動により生活のリズムに変化をもたらし、精神的に発散する効果もある。

次回「宇宙空間では人体に何が起こるのか<3> 火星探査へ向けて」は3月12日公開

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