古代都市の遺跡発見、40年来の謎解決 ISIS支配地付近
アッカド帝国は人類史上初の世界帝国とみなされることもあり、紀元前2340年ごろから同2200年にかけて現在のイラクやシリア、トルコ南部にまたがる地域に存在していたとされる。今回発見された都市は紀元前3000年前後に建設され、1200年以上にわたり存続していたと考えられている。
発掘調査は8月から10月にかけて行われた。発掘チームはモスルの北方60キロの地点にあるドフクに滞在。調査終了時にはイラク政府軍などがモスル進攻を準備していた。ただ調査に参加した研究者によれば、クルド自治区では高度な警備態勢が敷かれているため、身の危険は感じなかったという。
調査チームは来年、この地に戻り、さらなる発掘や研究を行いたい考え。ISISが敗北すれば安定した状況がさらに改善する可能性もあるという。