古代都市の遺跡発見、40年来の謎解決 ISIS支配地付近
(CNN) イラク北部の過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」支配地域の近くで、青銅器時代に1200年以上にわたり栄えた都市の跡が発見されたことが12日までに分かった。
現場では1975年、高速道路の建設中に、アッカド朝で神格化されたナラム・シン王の青銅の像が見つかっていた。考古学者は今回の発見により、青銅像発見の場所にまつわる数十年来の謎を解決。アッカド文化の重要な拠点がこの地域にあったとする説を証明できるようになった。
独テュービンゲン大学の考古学者らがクルド自治区にある小村の地下に発見した。ISISの支配地域からわずか45キロの地点にある。発掘が完了した数日後、イラク治安部隊がISISからのモスル奪還を目指す攻勢を開始した。
都市は1キロかける500メートルの領域に広がっており、巨大邸宅や宮殿、道路網や墓地が設けられている。