全米一のネズミ都市、ゴキブリ都市は? 国勢調査

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ネズミとゴキブリを目にする頻度が高い米都市としてニューヨークが上位に

ネズミとゴキブリを目にする頻度が高い米都市としてニューヨークが上位に

(CNN) 米北東部はネズミ天国、南部はゴキブリの楽園――。米国勢調査局が実施した全米の住環境調査で、そんな実態が浮き彫りになった。中でもニューヨーク市は全米で唯一、ネズミとゴキブリの両方の出没ランキングで上位10位に入った。

直近の2015年のデータによれば自宅にネズミが出るという世帯は北東部に多く、フィラデルフィアの18%を筆頭に、2位はボストン(16.9%)、3位ニューヨーク(15.4%)の順だった。

害獣駆除大手ターミニックスのポール・カーティス氏はその理由について、人口密度が高い北東部の大都市は、下水管や地下鉄などが発達していてネズミが繁殖できる場所が豊富にあると解説する。

一方、ゴキブリの出没は南部が圧倒的に多く、ニューオーリンズでは41%が自宅にゴキブリが出ると回答。上位10都市のうち9都市を南部が占め、2位のヒューストンは38%、続いてマイアミ、アトランタ、フェニックス、ノースカロライナ州ローリーが32~18%だった。

ネズミの出没で3位だったニューヨークは、ゴキブリが出る世帯も15.6%に上って上位10位入りした。

「ニューヨークでは構造物の上に構造物があって、地下の巨大な構造もゴキブリとネズミの巣になっている」(カーティス氏)

ただしニューヨークの状況は、ネズミ出没率が19%、ゴキブリが17%だった2013年の状況よりは改善した。

ニューヨーク市衛生局は2016年度予算から300万ドル(現在のレートで約3億4000万円)をネズミ駆除に計上するなど、住環境への対策を強化している。

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