宇宙長期滞在で細胞の老化に変化?、双子飛行士で比較研究
研究者らはこの現象について、ISS滞在中の適度な運動や摂取カロリーの減少が影響したとの見方を示している。
このほか、スコット氏の骨の量はISS滞在中に減少したものの、骨や筋肉の状態を改善するホルモンの分泌量は増えていたことが分かった。これも飛行士が日々取り組む運動の成果と考えられる。
スコット氏の腸内では、ISS滞在中と地球上にいる時とで優位な細菌の種類が入れ替わっていたことも明らかになった。
NASAによると、全体としては今のところ、宇宙に1年間滞在した場合と半年間の滞在を比べても、ストレスの大きさに目立った変化はないと考えられる。長期滞在の影響については今後さらに詳しい研究を進める予定だが、残念ながら双子の飛行士が現れる見通しはないという。