魂に安らぎを、タイのゾウ保護施設を訪ねる<3> 広がる「救済」の取り組み
(CNN) タイのプーケット島にできた初のゾウ保護施設、プーケット・エレファント・サンクチュアリ(PES)。昨年の11月、同施設を初めて有名人のゲストが訪れて話題になった。
米国のテレビドラマシリーズ「ブレイキング・バッド」のジェシー・ピンクマン役で知られる俳優アーロン・ポール氏が、妻ローレンさんとともにPESのツアーに参加したのだ。
このポール氏の突然のPES訪問を世界中のマスコミが報じた。ロジャーソン氏は、ポール氏のような有名人の訪問は、世間のゾウへの関心を高める一助になると考えている。
ゾウ救済に必要な指針とは
ゾウの保護に関して、PESが活動のモデルとしている施設がある。タイ北部にあるゾウの救済・リハビリテーション施設、エレファント・ネイチャー・パークだ。
動物権利擁護団体PETAアジアの国際事業担当マネジャー、アシュリー・フルーノ氏によると、すべての合法的なゾウ保護施設は、あるガイドラインにのっとって運営されているという。
動物のストレスを最小化するために訪問者の数は制限され、虐待的な訓練やブルフックのような道具の使用も禁じられている。またゾウ乗りやゾウによるパフォーマンスは、いかなる形であれ禁止だ。また来場者は、ゾウの方から接触してこない限り、ゾウに触れてはならない。