ハダカデバネズミ、酸素がなくても18分間生存 医学への応用にも期待
ハダカデバネズミが無酸素状態で果糖を使って生き続ける仕組みを研究すれば、脳卒中や心臓発作によって低酸素状態となった患者の治療に役立てられる可能性もある。「低酸素状態になった時に脳に果糖を供給するだけでも助けになるかもしれない」とルーウィン氏。
人間でも、酸素なしで比較的長時間の潜水ができるダイバーは、無意識のうちにブドウ糖を使う代謝から果糖を使う代謝への切り替えができているのかもしれないと同氏は推測している。
動物科学に詳しい英リバプール大学の専門家によると、哺乳類でこうした代謝系が確認されたのは初めて。一部の魚類は同様の仕組みを持つものの、あくまで例外だという。