竜巻で300m飛ばされた犬、順調に回復 家失っても一緒に
(CNN) 米ノースカロライナ州で、竜巻に巻き込まれて約300メートルも吹き飛ばされた12歳の大型犬が、重傷を負いながらも無事回復して飼い主を安堵(あんど)させている。
ノースカロライナ州デービス郡を竜巻が襲ったのは3週間前。ルイス・バノイさんの愛犬「デューク」は、バノイさんの自宅から約300メートル離れた地点まで吹き飛ばされた。
「大きな風の渦に巻き上げられて、縫いぐるみのように吹き飛ばされた」。バノイさんはCNN系列局WHGPの取材にそう振り返る。
バノイさんが通りを隔てた草地で発見したデュークは、脚の骨が折れ、網膜を損傷するけがを負いながらも、まだ生きていた。それから何度か手術を受けて回復に向かっているといい、「いずれ完全に回復する」とバノイさんは期待する。
今回の竜巻で、バノイさんは35年間住んでいた家を失った。「35年かけて築いてきた家が、35秒で破壊された」「家も、納屋もガレージも、トラクターも、芝刈り機も、被害を受けなかったものは何もない」
それでもデュークが一緒にいてくれることが心の支えになっているとバノイさん。「家はまた建てる。私たちはもっとたくさん思い出をつくる」と笑顔になった。