月に想定以上の「水」か、水分閉じ込めたガラス玉が広く分布
しかし2008年になって、1971年のアポロ15号と72年の17号が持ち帰った火山ガラスの中から、水分を含んだ小さな結晶が見つかった。
ただ、そうした結晶が月面全体に分布しているのか、それともごく一部にとどまる例外的な現象なのかは分かっていなかった。
そこでブラウン大学の研究チームは、インドの月探査機「チャンドラヤーン1」に搭載された画像分光器が2008年にとらえた月面の画像を改めて解析。その結果、月全体に分布している火山堆積物のほぼ全てから、ガラス玉の痕跡が見つかった。