古代ローマの遺跡、仏南東部で発掘 保存状態のよさに驚き

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発掘中の遺跡で見つかったモザイク画

発掘中の遺跡で見つかったモザイク画

(CNN) フランス南東部のビエンヌ近郊で、考古学者のグループが3日までに、古代ローマ時代の街区の遺跡を発掘した。床面のモザイク画や調度品が見つかるなど、保存状態は極めて良好とみられる。

今回の発掘はローヌ川の川岸約7000平方メートルの範囲で実施。発掘隊で科学的調査の責任者を務めるバンジャマン・クレマン氏によると、古代ローマの遺跡発掘としては過去50年ほどで最大の規模だという。

クレマン氏は「多くの遺物が出るとは思っていたが、ここまでとは予想していなかった」「保存状態が極めて良い」と語った。

当該の街区の歴史は紀元1世紀にさかのぼる。同2、3世紀に1度ずつの火災に見舞われていたと考えられるため、保存状態の良さにはとりわけ驚きの声が上がっている。

発掘現場がある地域には、新たなビル3棟の建設が予定されていた。発掘隊は4月からビル建設を念頭に置いての発掘作業を開始。当初の作業期間は9月までだったが、フランス当局は遺跡を「特別な発見」と位置づけ、12月までの作業の継続を認めた。

クレマン氏は「発掘した遺物は2年半の間保管して修復を施し、地元の州に返還することになる」と説明した。

今回見つかった遺物は、遺跡近くの博物館で2019~20年に一般公開される予定だ。

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