15歳のソーシャルスキル、シンガポールが首位 2位に日本
香港(CNN) 世界各国・地域の15歳の男女約50万人を対象に、対人関係にかかわるソーシャルスキル(社会技能)を評価した初の調査で、シンガポールがトップに立った。日本は2位につけている。
経済協力開発機構(OECD)が国際的な学習到達度調査(PISA)の一環として、生徒らが「協同して問題を解決する力」を調べ、21日に結果を発表した。
具体的には、グループのメンバーがそれぞれ異なる情報を与えられて情報交換しながら取り組む課題や、全員の意見を考慮して決断を下す課題、メンバーの目標が一致せず交渉が必要となる課題などを使って評価した。
シンガポールは昨年12月に発表された読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの学力ランキングでもトップだった。
東アジアでは2位の日本をはじめ、韓国、香港、マカオ、台湾が平均以上のスコアを記録。一方、中国の生徒のソーシャルスキルは26位と、学力ランキングでの10位と比べていまひとつの結果に終わった。
米国は反対に学力が振るわず、読解と科学で平均、数学では平均を下回っていたが、ソーシャルスキルはトップ10に迫る好成績だった。
OECDのアンドレアス・シュライヒャー教育・スキル局長は「個別の学力とソーシャルスキルで全く異なる傾向を示す国もあり、非常に興味深い。日本の生徒たちは学力も優れているが、ソーシャルスキルはさらに高い」と指摘する。