シロナガスクジラは「右利き」が多い? 動物たちの利き手を学術調査
(CNN) 世界最大の動物シロナガスクジラは、ほとんどが「右利き」だった――。米オレゴン州立大学などの研究チームがそんな調査結果を発表した。
この調査結果は20日の生物学会誌に発表された。研究チームがセンサーを使ってシロナガスクジラの動きを詳しく観察した結果、餌を食べるときに身体を回転させていることが分かった。
主食としているオキアミの群れに遭遇すると、クジラは横方向に旋回する。一方、水面に近い場所でオキアミの群れを見つけた場合は海上に飛び出して旋回していた。
横旋回する場合、ほとんどのクジラは右側へ回って「右利き」であることをうかがわせた。ただし、光のある場所で捕食のため海上に飛び出す場合は左旋回する傾向があった。研究チームはこの理由について、利き目で獲物を見続けるためと推測し、「クジラは上を向いた状態で、小さな獲物の群れから目を離さずにいたいのだと思う」と解説している。