兄のいる男性、同性愛者になりやすい傾向 「母親の抗体」が理由か
同教授らは20年以上前に同性愛者と兄弟構成の関係を指摘していた。それ以来、国が変わっても同じ傾向がみられるとの研究や、兄と別々に育てられた場合でも同性愛の確率は上がるという研究が発表されている。一方、養子縁組によって兄弟ができたケースで同様のパターンは確認されなかった。兄がいるという家庭環境が要因ではないことがうかがえる。
同性愛者の遺伝子を調べている別の研究者も、ボガード教授らの説を「非常に重要な研究」だと評価した。
ただし、この説では両性愛者、一人っ子や長男の同性愛者、女性の同性愛者について説明することはできない。性的指向をめぐるなぞは依然として深そうだ。