再び人類を月へ、さらに火星目指す トランプ氏が指示
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は11日、米国人飛行士を再び月へ送り込んで将来は月面基地を建設し、そこからさらに火星などへの有人飛行を目指すという新たな宇宙開発計画を発表した。
トランプ氏はこの日、ホワイトハウスで米航空宇宙局(NASA)への指示に署名し、ライトフット長官代理に指揮を任せた。
署名式典にはペンス副大統領やNASAの元飛行士らも出席した。トランプ氏は、1972年の月面着陸以来初となる米国人飛行士を送り込み、月の長期的な探査や利用を目指すと説明。この日の指示は「重要な一歩」だと強調し、「今回の計画は月面に旗や足跡を残すだけにとどまらない」と語った。
ギドリー大統領副報道官によると、トランプ氏はホワイトハウスに設置された諮問機関、国家宇宙会議からの提言を受けてこの指示を出したという。
トランプ氏とペンス氏はともに昨年の大統領選前から、月への有人飛行再開を主張していた。ペンス氏は今年10月に開かれた国家宇宙会議の初会合で、トランプ政権は「米国人飛行士を再び月へ送る」と述べ、月を有人宇宙開発の基地として使い、火星やさらに遠くの宇宙を目指す構想に言及していた。