2545光年離れた恒星に8つの惑星、「太陽系の縮小版」
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は14日、地球から2545光年離れた恒星「ケプラー90」の周りを公転する8つ目の惑星が見つかったと発表した。太陽系と同じ8つの惑星をもつ恒星の発見は初めて。今後は多数発見される可能性があるとしている。
恒星ケプラー90は竜座の中にあり、周りを公転する惑星のうち7つまでは既に確認されていた。しかしグーグルの人工知能を使って、NASAのケプラー宇宙望遠鏡で観測された情報を調べたところ、8つ目の惑星があることが分かった。
グーグルやNASAの研究チームは、惑星が恒星の前を通過する際の光の変化をとらえる方法でケプラー望遠鏡のデータを解析し、太陽系外惑星を特定している。
新たに見つかった惑星は「ケプラー90i」と命名された。岩石でできた小型の惑星で、気温は極めて高く、恒星の周りを1周する公転周期は14.4日。太陽系の惑星の中では、公転周期88日の水星に最も近い。
「ケプラー90の恒星系は、太陽系の縮小版のようなもの。小型の惑星が内側に、大型の惑星が外側にあるが、全てがずっと近い距離で密集している」。NASAの研究者はそう解説する。
ケプラー90の惑星は全てが密集した軌道上にあり、恒星からその軌道までの距離は、太陽から地球までの距離に等しいという。
これとは別に、「ケプラー80」の恒星系でも、6番目の惑星「ケプラー80g」が見つかった。同惑星は地球と同じくらいの大きさで、公転周期は14.4日。ケプラー80は太陽よりも温度が低く、全ての惑星の軌道が密集している。6つの惑星のうち5つは、相互の重力が互いに作用しながら公転しているという。