15世紀の建物で壁の塗り替え、使うのは牛乳? バチカン
環境に優しい素材でメンテナンスを行うことは、芸術作品にとってのみならず、そうした作業に従事する人々の健康にとっても重要だ。
年間600万人の観光客が訪れるバチカンでは、100人の常勤スタッフが歴史的な芸術品や建物の洗浄・修復に絶えず従事している。
人件費はかさむものの、機械による代替は行わない方針だ。作品や建物の修復にはきめの細かい専門的な技術と長年の経験が必要で、現時点でコンピューターがこれにとって代わることはできない。
前出のザンケッティン氏は「純然たる手仕事だから、機械を使うより人を雇う方が向いている」「機械より人にお金を払う方がいい」と語った。