日本へ誤送の愛犬が米に帰国、家族「もう乗らない」
(CNN) 米大手ユナイテッド航空が米カンザス州に運ぶはずだったペット犬を誤って日本へ送っていた問題で、災難に遭った犬が17日までに同州の飼い主の元に無事戻った。
愛犬を取り戻したカーラ・スウィンドルさんは地元のCNN系列局KSNWに、「直ぐに飛び付いてきた。非常に興奮し鳴き声を上げた」と2日ぶりの再会の様子を振り返った。スウィンドルさんはユナイテッドにはもう二度と乗らないとも述べた。
この犬は10歳雄のジャーマンシェパードの「アーゴー」。スウィンドルさん一家が米オレゴン州からカンザス州へ移動した際、貨物便で同州に輸送する手配をし引き取り時に姿を消したのがわかっていた。代わりにいたのが日本へ送られるはずだった犬のグレート・デーンだった。
アーゴーにとっては初めての空の旅で耳に感染症を患っていたこともあり、一家は大きな動揺に襲われていた。
スウィンドルさんによると、ユナイテッドは当初、アーゴーを貨物便で日本から米国へ送り返す予定だった。しかし、スウィンドルさんと夫はこれに強く反発し、被害者の立場から客室内に乗せることを要求。アーゴーは15日、ユナイテッドの社専用機で日本の成田空港からカンザス州ウィチタに戻った。出迎えたスウィンドルさんは「王様のように扱われた」と喜んでいた。
ユナイテッド航空によると、アーゴーと入れ違いとなったグレート・デーンは同日、日本へ向かった。
同航空では最近、ペット輸送に伴う失態が相次いで起きている。