早期乳がん患者、「約7割は化学療法の必要なし」 米研究
生存率も単独グループが93.9%、併用グループが93.8%と、ほぼ同じだったことが分かった。
がんの兆候が見られた全体の30%に当たる女性には、ホルモン療法と化学療法の併用が推奨されるという。
一般に閉経前の患者は腫瘍の進行が速いとされることから、研究チームはさらにスコア16~25で50歳未満、閉経前のグループだけを取り出し、データを別に分析した。すると、このグループではわずかながら化学療法による効果が認められたという。
化学療法は患者の体に大きな負担がかかる。従来その対象とされてきた再発スコア11~25の患者を、ホルモン療法単独で治療できるメリットは大きい。ただし、患者の再発スコアが16以上で閉経前の場合は併用療法を検討することが望ましいと、専門家は指摘している。