パリの街角に「エコ便器」、市民から不評買う
(CNN) パリの街角に立ち小便対策として設置された真っ赤な「エコ便器」が、市民から不評を買っている。
市当局は最近、立ち小便が問題になっている地域に、男性用の公衆小便器を設置した。
わらの層でにおいを消し、尿に含まれる窒素やリン、カリウムを公園などの肥料に使うというエコ志向の便器だ。
だが路上に堂々と置かれた真っ赤な便器は目立つうえ、イラスト付きの標識まで立っている。
観光名所のノートルダム寺院付近でも、セーヌ川を見渡す位置に設置された。
地元市民からは「いいアイデアだと思うが、形や設置場所はいただけない」「ここは人気も歴史もある地域なのに、玄関の前で用を足す人を見るのは気分が良くない」などと抗議する声が相次いでいる。
一方、パリ4区の区長は13日のツイートで、エコ便器を「天才的な発明」と称賛。「すでに4基を設置し、5基目も予定されている」と説明した。
欧州で屋外便器を設けている都市はパリだけではない。オランダのアムステルダムでは何年も前に登場し、ベルギーやオーストリアの都市でも試験的に導入された例がある。