超高温の系外惑星、大気中に鉄とチタンを検出 重金属検出は初

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地球から650光年離れた超高温惑星の大気から鉄とチタンを検出/Denis Bajram/Nature

地球から650光年離れた超高温惑星の大気から鉄とチタンを検出/Denis Bajram/Nature

(CNN) 欧州の研究チームはこのほど、地球から650光年離れた位置にある超高温の惑星について、大気中に気化した鉄とチタンを検出したと明らかにした。惑星の大気中に重金属を検出したのは初めて。

研究結果は英科学誌ネイチャーに今週発表された。惑星の名称は「KELT-9b」で、恒星と系外巨大ガス惑星の中間に位置づけられる「ウルトラホットジュピター」の典型例だという。

その平衡温度は3770度に達し、表面温度も太陽に近い。

KELT-9bは昨年、はくちょう座の調査を行う研究チームが発見した。今回の研究結果を受け、この惑星への関心がさらに高まりそうだ。

研究者のケビン・ヘン氏がブログで明らかにしたところによると、この惑星は極めて高温であるため、大気中の鉄原子やチタン原子は他の分子に結合した形ではなく、単独の原子として検出された。

鉄とチタンは長年、系外惑星形成理論の一部を占めてきたが、直接検出されたことはない。ヘン氏らの研究チームは今回、KELT-9bが恒星の前を通過する際の光の様子を調べ、そのスペクトルデータの揺れから大気中に重金属が存在するという証拠を突き止めた。

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