ファインマンも解けなかった「スパゲティの謎」、ついに解明 米研究
(CNN) 1本のスパゲティを、きれいに2つに折ることは可能なのか――。著名な米物理学者の故リチャード・P・ファインマン氏でさえ解くことのできなかったその謎が、ついに解明された。
この研究は米科学アカデミー紀要に掲載され、マサチューセッツ工科大学(MIT)も発表を行っている。
1本のスパゲティの両端を持って折り曲げると、スパゲティは決して2つには折れない。普通は3つ、あるいはそれ以上の数に折れて、断片がキッチンに飛び散ったりする。
ファインマン氏の友人の著書によると、2人はスパゲティが折れる原理や、きれいに2つに折ることは可能なのかどうかを解明しようと、2時間かけてさまざまな仮説を立てたが、結局はあきらめたという。ファインマン氏はこの謎を解明することなく、1988年に死去した。
実際のところ、スパゲティが普通は2つに折れない理由は、10年以上前に解明された。スパゲティのような細長い物体を曲げることによって折ると、最初に裂けた部分の力が全体に伝わって、複数の断片に砕け散る。
これを発見した2人の科学者は、2006年のイグ・ノーベル科学賞を共同受賞した。
しかしスパゲティを2つに折ることができるのかどうかは、その後も謎のままだった。今回、それを解明したのがコーネル大学やMITの研究チーム。答えは「ねじり」にあった。