希少な系外惑星、民間の研究者が発見 米
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)のケプラー宇宙望遠鏡で得られたデータをもとに、民間の研究者が太陽系外にある希少な惑星を発見した。米国天文学会の会合で7日に発表された。
新たに見つかった系外惑星は「K2-288Bb」と呼ばれる。地球から226光年離れており、おうし座の中に位置する。大きさは地球の1.9倍、もしくは海王星の半分に相当する。このサイズの系外惑星が見つかるのは珍しく、惑星の進化を探るうえで理想的な研究対象になる。
K2-288Bbは、互いに約82億キロ離れた2つの恒星のうち小さい方の周りを31.3日の周期で公転している。この恒星の質量は太陽の3分の1。
恒星と公転軌道との距離から、K2-288Bbの表面には水が存在する可能性がある。ただこの惑星が地球のように岩石でできているのか、海王星のようにガスで構成されているのかを判別するのは困難だという。
ケプラー宇宙望遠鏡は、惑星が恒星の前を横切る際に光が弱まる現象「恒星面通過(トランジット)」を検知する。K2-288Bbについてはシカゴ大学の大学院生らが3つ目となる新たなトランジットの証拠をデータの中から発見。その後複数の望遠鏡による観測を経て、系外惑星の存在が確認された。
ケプラー宇宙望遠鏡は昨年、燃料切れのため運用を終了している。