「スーパー・ブラッド・ウルフムーン」、来月21日に観測 米
(CNN) 米国で来年1月21日、皆既月食が観測される。月が通常よりも大きく見える「スーパームーン」、皆既月食の際に月が赤く見える「ブラッドムーン」、1月最初の満月である「ウルフムーン」が組み合わさり、「スーパー・ブラッド・ウルフムーン」となる。
米航空宇宙局(NASA)によれば、21日の皆既月食では月が地球に最接近し、普段よりも大きく明るく見える。この現象はしばしば「スーパームーン」と呼ばれる。
皆既月食は「ブラッドムーン」と呼ばれることが多い。太陽、地球、月が一直線に並んだ際、地球の大気を通過した太陽光で月が赤く見えるためだ。月食が起きるのは満月の時のみで、1月の最初の満月は「ウルフムーン」として知られていることから、多くの人はこのイベントを「スーパー・ブラッド・ウルフムーン・エクリプス」と呼んでいる。
北米と南米では東部標準時間の午前0時12分ごろ、このショーを観測できる。欧州とアフリカの西部でも観測できる見通しだ。
来年はこの他にも日食・月食や、水星の太陽面通過、流星群など、天文イベントがめじろ押しとなっている。
Joel Kowsky/NASA
1月6日には部分日食が北東アジアや北太平洋で見られる。東京では太陽の30%、北京では20%、ウラジオストクでは37%が月に隠れる。
4月19日~5月26日にはハレー彗星(すいせい)の残骸からできたみずがめ座イータ流星群が見られる。米東部時間5月6日午前3時ごろにピークを迎え、1時間に20~40の流星が出現する予定。
NASA/Joel Kowsky
7月2日には南アジアや南米で皆既日食が起きる。中国南部やアルゼンチン、南太平洋で観測でき、米東部時間の午後3時23分に隠れる部分が最大となる。
AFP/GETTY
7月16日には南米、欧州、アフリカ、アジア、オーストラリアで月の3分の2ほどが隠れる部分月食が見られる。
NASA
11月11日には水星が太陽面を通過する。100年間に約13回発生するイベントで、直近では2016年に約10年ぶりに見られた。
Masashi Hara/Getty Images
12月26日は再び日食が起きる。アラビア半島から南アジアでは金環日食を観測できる。