雪が積もった火星のクレーター、探査機が撮影 地震計設置も

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雪が積もった火星のクレーター/ESA/DLR/FU Berlin

雪が積もった火星のクレーター/ESA/DLR/FU Berlin

(CNN) 欧州宇宙機関(ESA)は20日、火星探査機「マーズ・エクスプレス」が撮影した火星のクレーターの写真を公開した。クレーターの中に真っ白な雪が積もった様子はスケートリンクのようにも見える。

「コロリョフ」と呼ばれるこのクレーターの中には、年間を通じて深さ1800メートルの氷が堆積(たいせき)している。

コロリョフは火星の北極付近にあり、直径は約80キロ、深さ約1.9キロ。中に堆積した氷によって上空の大気が冷却され、沈殿して氷を覆う寒気の層を形成、氷が解けることなく残り続けている。

同クレーターは、旧ソ連の宇宙技術の父と呼ばれたセルゲイ・コロリョフ氏にちなんで命名された。

マーズ・エクスプレスは2003年6月に打ち上げられ、同年12月25日に火星軌道に到達。今回の写真は高精細カメラを使って撮影された。

火星には米航空宇宙局(NASA)の探査機「インサイト」も11月26日に着陸し、写真撮影や地表の調査を行っている。

19日には地表に地震計を設置した。地球以外の惑星に地震計が設置されたのはこれが初めて。地震計は、探査機からロボットアームを伸ばして届く約1.6メートルの距離に配置された。

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