中国、火星探査機を来年打ち上げへ 国家宇宙局の科学者が明言

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
中国の科学者が、来年中に火星着陸を目指して探査機を打ち上げると明言した/NASA/JPL-Caltech

中国の科学者が、来年中に火星着陸を目指して探査機を打ち上げると明言した/NASA/JPL-Caltech

(CNN) 中国は月の裏側へ送り込んだ探査機の着陸成功に続き、来年中に火星着陸を目指して探査機を打ち上げる。月探査プロジェクトの設計を指揮する国家宇宙局の呉偉仁(ウーウェイレン)氏が3日に明言した。

呉氏は北京で開催された人民政治協商会議(CPPCC)の開幕に先立ち、「我々はこの60年間で多くを達成したが、世界の宇宙大国にはまだはるかに遅れをとっている。ペースを上げる必要がある」と述べ、「来年には火星探査機を打ち上げ、軌道を周回させ、着陸させて探査する」と宣言した。

中国はさらに、月面に次の探査機を着陸させ、サンプルを地球に持ち帰らせるプロジェクトも計画している。

中国西部の青海省にはこのほど、火星の環境をモデルにした模擬火星基地が開設された。国営紙グローバル・タイムズによると、基地の総工費は約25億円、敷地面積は5万3330平方メートル。カプセルに60人、周囲のテント村に数百人を収容できる。

呉氏によると、1月初めに世界で初めて月の裏側に着陸した「嫦娥4号」の探査車「玉兎2号」は現在、着陸地点から北西へ向かっている。

月面の夜は14日間続き、マイナス190度まで冷え込むことから、探査車は電子部品などを守るため、一時「冬眠モード」に入るよう設定されている。数日前には自動的に目覚め、正常に稼働を再開したという。

呉氏は「この数日間で多くのデータが得られた」と述べ、データは世界に公表するとの方針を示した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「宇宙」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]