携帯電話やドラッグ詰めたネズミの死骸、刑務所で発見 英
(CNN) 英イングランドの刑務所で、内臓を抜き取られてドラッグや携帯電話が詰め込まれたネズミの死骸が見つかった。
司法省の発表によると、ネズミ3匹の死骸はイングランド南西部ドーセットの刑務所で巡回中の職員が見つけた。
死骸には胃のあたりに縫い合わせた跡があり、開いてみたところ、内臓が抜き取られてドラッグや携帯電話、充電器、SIMカードなどが詰め込まれていたという。
過去にはハトやテニスボールが禁制品を隠して刑務所に持ち込む目的で使われたことがあったが、ネズミが使われたのは初めてだった。
押収されたのは携帯電話と充電器が計5台、SIMカード3枚、シガレットペーパーとたばこ、大麻やスパイスといったドラッグなど。スパイスは合成大麻の1種で、マリフアナに似た成分が含まれる。ただ、マリフアナよりも強い作用があり、深刻な副作用を伴うことが多い。
死骸に縫い合わせた跡があるのに看守が気付いた/UK Ministry of Justice
当局は、何者かがネズミの死骸を刑務所に投げ入れて受刑者に拾わせ、受刑者同士でドラッグや携帯電話を売買させようとしたと見て調べている。
英国では刑務所の状況を改善し、安全対策を強化するプロジェクトが進められている。刑務所に入っても違法取引を続ける受刑者を取り締まるため、携帯電話の妨害技術や捜索技術の改善などの計画も盛り込まれた。