コアラ350匹以上、山火事で死亡か オーストラリア
(CNN) オーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州で森林火災が発生し、動物専門家によるとコアラ350匹以上が犠牲になった可能性がある。
CNN系列局の9ニュースによれば、森林火災は沿岸部のポートマッコーリー付近で28日に発生し、これまでにコアラの生息地2000ヘクタール以上が焼失した。
地元ポートマッコーリーのコアラ病院は、コアラの貴重な生息地と繁殖地がこの火災によって破壊されたと述べている。
オーストラリアのコアラ基金(AFK)によると、野生のコアラの個体数は4万3000匹にまで減っている。
野生のコアラは生息地の破壊や森林火災、交通事故、さらには犬に襲われるなどして個体数が急減しており、オーストラリア政府が絶滅の恐れがある種に指定している。
ポートマッコーリーのコアラ病院は「今回の火災でこれまでに焼失した面積のうち、3分の2以上はコアラの生息地(だった)」とフェイスブックに書き込み、「低く見積もっても、60%に当たる350匹以上のコアラが過去3日間で火災のために死んだと思われる」と推定した。
同州では、コアラの生息地を巻き込んで72件の森林火災や草原火災が発生。このうち38件は、30日の時点でまだ燃え続けている。