山火事で救出されたコアラの「ルイス」、安楽死処分に 豪
(CNN) オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州で先週、山火事に巻き込まれて通りがかりの女性に救出されたコアラの「ルイス」が26日、安楽死で息を引き取った。
同州沿岸部ポートマッコーリーのコアラ病院はフェイスブックに、ルイスのやけどを調べた結果、回復する見込みはないことが明らかになったため、安楽死させることを決めたと投稿した。
「動物にとって何がいいかを最優先するという方針に基づき、この決断を下した」という。
ルイスはすでに相当量の鎮痛剤を投与されていた。同病院は23日、やけどと苦痛が治療不可能で耐えられないレベルだと判断された場合は安楽死を検討すると予告していた。
ルイスは推定14歳。劇的な救出場面の動画はインターネット上で大きな話題になった。
ルイスは近くの同病院に収容された。21日には毛布にくるまれ、酸素マスクを着けた状態で、救出した女性との再会を果たしていた。
同州の大規模な山火事では350匹以上のコアラが死んだとみられ、専門家らは絶滅の危険が一層高まったと懸念を示している。