新型コロナで航空便激減、天気予報に影響も?

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商用便の運航停止を受け、天気予報に使用するデータの収集量が減少しているという/Jeff J Mitchell/Getty Images

商用便の運航停止を受け、天気予報に使用するデータの収集量が減少しているという/Jeff J Mitchell/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルスの感染が拡大し、およそ20億人の人々が自宅待機や移動制限の対象となっている。こうした状況が天気予報にも影響を及ぼすかもしれない。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、航空各社は商用便の運航停止や便数の削減を行っている。専門家によれば、こうした状況が、天気予報にも使われる、航空機による観測の大幅な減少につながっている。

航空機が収集したデータは、日々の気象予測をコントロールする予報モデルにとって重要な要素だ。

欧州中期予報センター(ECMWF)によれば、世界各地で航空機からの報告が3月1~23日の間、42%減少した。1カ月たたないうちにECMWFが受け取り利用する欧州での報告は65%減少した。

米海洋大気局(NOAA)によれば、世界の気象サービスは商用便の大きな減少を認識しているが、貨物機などからの重要なデータは依然として受け取っているという。

NOAAはCNNの取材に対して、気球やレーダー、人工衛星、ブイ(浮標)なども使って情報を収集しており、航空機からのデータの減少が予報に悪影響を及ぼすことはないと語った。

航空機の減便が天気予報にどのような影響を与えるか判断するにはもっと時間がかかりそうだが、航空機による観測が天気予報に重要だとの研究もある。米気象学会(AMS)が2017年に発表した報告書によれば、航空機からの観測を活用することで6時間の予測における風や湿度、気温に関するエラーを15~30%低減できるという。

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