米空母に新型コロナ感染者、軍トップ「夏まで危機継続も」
ワシントン(CNN) 米国防総省は24日、空母セオドア・ルーズベルトに乗艦している海軍兵士3人が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと発表した。軍の医療施設へ空中搬送され、治療を受けているという。
海軍のモドリー長官代行が明らかにした。セオドア・ルーズベルトは15日前にベトナムのダナンに寄港後、太平洋上に展開していた。展開中の米軍の艦船から新型コロナウイルスの感染者が出るのは初めて。
海軍当局者らは、陽性反応を示した兵士らがダナンで感染したのかどうかは明らかにしていない。ダナンを出港後もセオドア・ルーズベルトには複数の航空機が着艦していた。
同艦には現在約5000人の乗組員がいる。
こうした中、米統合参謀本部のマーク・ミリー議長は24日、オンライン上での対話集会に参加し、感染拡大をめぐる危機的状況について夏まで続く可能性があるとの見通しを示した。
集会で軍関係者からの質問に答えたミリー氏は、他国のケースを参考にするなら終息まで90日程度との見方があるとしたうえで、「それを我が国に当てはめれば、考えられる終息時期はおそらく5月末から6月にかけてのどこかになるだろう。あるいは7月までかかるかもしれない」と述べた。
さらに「誰にも実際のところはわからない」と認めつつ、終息時期について「様々なモデル」を検討中だと付け加えた。
トランプ大統領は24日、来月12日のイースター(復活祭)をめどに国内の自粛を解除し、経済活動を再開したいとの考えを示していた。