NYなど各地で感染者急増、年少者で初の死亡例も 新型コロナ
(CNN) 米国内の多くの州で先週から、新型コロナウイルス感染が確認された患者の急増が報告されている。カリフォルニア州では10代の患者が死亡し、年少者が亡くなる国内初の例となった。
死亡したのは同州ロサンゼルス郡の都市ランカスターに住む患者で、感染の経緯などは不明。
ホワイトハウスの新型ウイルス対策調整官を務めるデボラ・バークス博士は23日の会見で「手元のデータによると、これまでに欧州で15歳未満の死者はいない。中国では14歳の患者1人が死亡した。子どもは重症化しにくいことが分かる」と強調した。
医学誌に発表された研究によると、中国では先月7日に湖北省で14歳の少年の死亡が報告されたほか、基礎疾患のある生後10カ月の男児が同省武漢の病院に収容され、4週間後に多臓器不全で死亡している。
24日午後までに全米で確認された感染者は計5万2000人を超え、死者は685人に達した。
特に目立つのはニューヨーク州で、感染者は2万5000人、死者210人となった。クオモ知事は連邦政府に対し、重篤な患者に使うための人工呼吸器をただちに送り込んでほしいと要請した。
クオモ氏によると、州内にある人工呼吸器は7000台だが、今後2週間前後で訪れるとみられる感染のピークには3万台が必要となる見通し。同氏は連邦当局が備蓄する2万台を放出するよう求めている。