NYなど各地で感染者急増、年少者で初の死亡例も 新型コロナ
トランプ米大統領は先週、民間企業に医療物資の増産を命令できる「国防生産法」の発動を宣言したが、今のところ具体的な命令は出していない。
クオモ氏はさらに、ベッド数と医療スタッフの不足を訴えた。州内のベッド数は5万3000床だが、ピーク時には14万床が必要とみられるため、ホテルなどに患者受け入れの協力を求めているという。
同氏は、ニューヨークが今は先遣隊の立場にあるとの見方を示し、「ピークを越えた後はここから全米各地に人工呼吸器や医療スタッフを回す」と訴えた。
ニューヨーク州に次ぐニュージャージー州では、感染者が先週だけで10倍に膨れ上がり、23~24日には800人以上増えて計3675人となった。州内で44人の死亡が報告されている。
このほかミシガン、フロリダ、ジョージアの各州でも、感染者が一気に1000人を超えた。
感染拡大のスピードを抑えようと、25日までに少なくとも17州で住民に対する自宅待機命令が出される。
トランプ氏は経済への影響を抑えるため、こうした措置を早期に解除したいとの意向を示しているが、専門家の間では長期化も避けられないとの見方が強い。
当局者らによると、ホワイトハウスでは40歳未満の年齢層から段階的に職場復帰を認める案などが検討されているという。