米私立大学、春休み明けでキャンパス再開 当局は懸念表明
(CNN) 新型コロナウイルス感染拡大の影響で全米各地の大学がキャンパスを閉鎖するなかで、バージニア州リンチバーグの私立リバティー大学は春休み明けの23日から寮に戻る学生を受け入れ、物議を醸している。
大学の報道担当者が24日、CNNに確認したところによると、在籍する学生1万4000~1万5000人のうち、同日までに約1900人がキャンパスに戻り、学生寮から全ての講義をオンラインで受け始めた。寮での食事も予定通りに提供される。
ジェリー・ファルウェル・ジュニア学長ら大学当局のチームが春休みを延長するべきかどうかを検討した結果、延長すれば学生らがウイルスにさらされる機会は増えると判断。キャンパスに呼び戻すほうが安全との結論に達した。休み中に連日話し合いを重ね、必要な態勢を準備したという。
同州のノーサム知事は23日、感染拡大を抑えるための措置として、州内全域で10人を超える規模の集まりを禁止、必需品を除く店舗の営業を停止し、全ての小中高校を年度末まで休校とした。
ノーサム氏はリバティー大学のキャンパス再開に懸念を示し、すでにファルウェル氏とも直接連絡を取ったという。
リンチバーグのツイーディー市長もキャンパス再開は支持しないと明言。学生や教員らだけでなく住民全体への影響を心配していると述べた。
大学側によると、学生には事前に、寮に戻るか在宅のままオンラインで講義を受けるかの意思を確認した。5000人前後を受け入れる態勢が整っているという。