若者が「非接触」の配達サービス、新型コロナで在宅の高齢者向け 米

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10代の少年2人が「ティーンズ・ヘルピング・シニアズ」と呼ばれる配達サービスを開始した/Sharon Casertano

10代の少年2人が「ティーンズ・ヘルピング・シニアズ」と呼ばれる配達サービスを開始した/Sharon Casertano

(CNN) 米メリーランド州でこのほど、10代の少年2人が、新型コロナウイルスの感染拡大で自宅待機を強いられている高齢者向けに、非接触型の配達サービスの提供を開始した。発案者は「若者に対する固定概念が変わることにつながれば」と語った。

「ティーンズ・ヘルピング・シニアズ」と呼ばれる配達サービスへの注文が増える一方で、サービスに参加するボランティアのネットワークも拡大しているという。

多くの若者と同様に、ドルバ・パイさん(16)とマット・カセルターノさん(15)は数週間学校に通っていない。

カセルターノさんは「2人とも家族を手伝い、祖父母に食料品を届けていた。そのとき、この地域に家族がいない人たちはどうしているのだろうかと思った」と振り返る。そして、若者と、高齢者や感染しやすい人たちとを結びつける組織を始めればと思いついたという。

配達サービスでは、高齢者が買い物リストを電子メールで送信すると、近隣に住むボランティアの若者に連絡がいく。パイさんによれば、若者は米疾病対策センター(CDC)のガイドラインにのっとった器具などを使ってすべての表面の消毒も行うという。

配達サービスは、買い物リストを電子メールで送信するとボランティアの若者に連絡が届く仕組み/Sharon Casertano
配達サービスは、買い物リストを電子メールで送信するとボランティアの若者に連絡が届く仕組み/Sharon Casertano

人と人との対面はない。ボランティアは品物をドアなどの前に置き、買い物にかかった費用のための現金や小切手を回収する。

支払いはオンライン上でもできる。ボランティアは電話を通じで「顧客」にすべての品物が届いたかどうか確認を行うという。

パイさんはCNNの取材に対し、若者に対しては否定的な固定概念があるが、今回のサービスを通じてそうした考えが変わり、若者が地元社会に恩恵を与えることができるという見方につながるのではないかと語った。

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