遊泳中の米沿岸警備隊員にサメが接近、船上から発砲 

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米沿岸警備隊の隊員が海に泳ぎに入ったところサメの接近を受けた/USCG Cutter Kimball

米沿岸警備隊の隊員が海に泳ぎに入ったところサメの接近を受けた/USCG Cutter Kimball

(CNN) 南太平洋のフィジー沖で今週、米沿岸警備隊の隊員が海に泳ぎに入ったところサメの接近を受け、船上の見張りが隊員の身を守るために発砲する出来事があった。隊員は全員無事に避難し、サメにもけがはなかったとみられる。

サメに遭遇した沿岸警備艇「キンボール」の乗組員ら30人あまりは25日、休み時間を利用して海に泳ぎに入った。フェイスブックへの投稿によると、この日は「完璧」な天候で、ユニコーンの形の浮輪も持ち出したという。

だがその後、体長1.8~2.4メートル程度とみられるサメが、約9メートル離れた場所から一直線に泳いでくるのを発見した。

警備艇のブリッジにいた隊員は、無線でサメの目撃を報告。これを受けて海上法執行の専門要員、サミュエル・シントロン1等兵曹が照準を合わせ、サメの泳いでいる場所の上に数発発砲した。サメは数秒ひるんだものの、再び向かってきたという。

そこで隊員らは全員、一緒に海上に出ていた小型ボートまで泳いだり、船尾の張り出し部に設置されたはしごをよじ登ったりして、海から脱出した。

シントロン氏はその間もサメに対する発砲を続けた。サメは1発ごとに進路を変えたものの、そのたびに再び戻ってきたため、乗組員全員の安全が確保できるまで発砲し続けざるを得なかったという。

近づいてきたサメもけがはなかったとみられている/USCG Cutter Kimball
近づいてきたサメもけがはなかったとみられている/USCG Cutter Kimball

サメの種類について、沿岸警備隊は映像を確認した結果、バケアオザメかオナガザメの仲間ニタリとみられると説明した。

幸いなことに、乗組員は全員、海から無事脱出し、「ユニコーンの浮輪まで救出した」(沿岸警備隊)。サメについても「けがはなかったと思う。この後、より小型の仲間と合流して一緒に泳ぎ去っていった」としている。

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