マスク着用拒んだ乗客約240人、米デルタ航空が搭乗禁止に
(CNN) 米デルタ航空の規定に反してマスク着用を拒み、搭乗禁止となった乗客が、27日までに約240人に上っている。
デルタ航空の機内では、飲食時を除いて常時マスクの着用が必須とされ、従わない乗客は搭乗を禁止される。
「稀(まれ)ではあるが、マスク着用を必須とするルールに従わない乗客は、引き続き搭乗禁止リストに記載している」。デルタ航空のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は、従業員に宛てた社内メモにそう記していた。
社内メモはソルトレークシティーの新拠点開設を祝う内容で、デルタ航空の現状や、新型コロナウイルスの影響などについて説明している。
航空各社は業績が低迷する中で経営を維持しようとしながら、マスク着用を徹底し、真ん中の座席を空け、機内食や飲料のサービスを減らすといった出来る限りの感染防止対策を講じてきた。
デルタのマスク着用義務付けは6月に導入され、搭乗禁止リストに登録された乗客は1カ月足らずで倍以上に増えた。バスティアンCEOは8月7日の時点でCNNに対し、「機内で常時マスクを着用することを拒んだ乗客は、100人を大きく超える」と話していた。
同航空の乗客は、チェックイン時からマスクの着用が義務付けられる。同社は先月から、健康上の理由でマスクが着用できない場合は自宅にとどまることを検討するよう促している。