印大学、仮想現実で卒業式 アバター2000人超が卒業証書受け取る
(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界各地の大学で家族や友人が参加する伝統的な卒業式の機会が奪われるなか、インドの大学がこのほど、ユニークな方法で卒業式を行った。仮想現実(VR)の活用だ。
インド工科大学ボンベイ校の学生2000人超は23日、学長からアバター(分身)を通じて卒業証書を受け取った。
インド政府の報道情報局(PIB)によれば、新型コロナウイルスに対する安全措置に沿うよう設計されたユニークな卒業式は地元メディアをはじめ、ユーチューブやフェイスブックを通じても放映された。
Honored to receive a Ph.D. degree at 58th Convocation @iitbombay. The Committee presented everyone with cool personalized avatars. I thank @iitbombay, lovely people from my beloved department CUSE, and @DrArnabJana for constant support and everlasting fun. pic.twitter.com/qyCCjaEFcz
— deepank verma (@verma_deepank) August 23, 2020
PIBは声明で、大学は、健康リスクにさらさないと同時に、達成感と優秀な大学を卒業したという誇りを奪わないという卒業生にとって最良な方法として仮想現実による卒業式を設定したと述べた。
インド工科大学はインド国内でも最も優秀な工業大学のひとつで、米IT大手グーグルのピチャイ最高経営責任者(CEO)の出身校としても知られる。
卒業生のアバターは構内を歩いたり、ホテルを訪問したり、友人と会ったりできたという。
インドのモディ首相は25日、ツイッターへの投稿で、今回の卒業式について「伝統と科学技術の素晴らしいミックス」と述べた。