米KFC、新型コロナで長年のキャッチフレーズを封印
ニューヨーク(CNN Business) 米ファストフード大手のケンタッキーフライドチキン(KFC)が新型コロナウイルス感染拡大の影響で、長年のキャッチフレーズを当面封印すると発表した。
KFCは64年前から「finger lickin’ good」(指をなめるほどおいしい)というキャッチフレーズを使ってきた。
だが最近は新型コロナウイルス感染予防のため、自分の顔を触らないよう保健当局が呼び掛けている。
「KFCを象徴するフレーズが現状になじまないという奇妙な状況に陥ってしまった」と、マーケティング責任者は語る。KFCのメニューに変更はなく、封印するキャッチフレーズも「時が来れば」復活させるという。
KFCにとっては、この発表自体が巧妙な販売促進キャンペーンだ。ユーチューブの公式アカウントに掲載されたコマーシャル動画では、古い看板などのキャッチフレーズに全てぼかしが入っている。
同社はこれまでもチキンの香りのサンダルや、チキン味の食べられるマニキュアなど、遊び心にあふれたグッズを発表して話題を呼んできた。マニキュアも新型コロナウイルス感染の心配がありそうで、当分復活は見込めないだろう。