米94歳女性、投票のために965キロを往復
(CNN) 米ミシガン州の94歳の女性が選挙の投票のため車を使って往復600マイル(約965キロ)以上を移動する出来事があった。
ミルドレッド・マディソンさんは不在者投票の用紙を受け取れなかったため、市民の義務を果たすべく、次の段階に移ることにした。
マディソンさんは期日前投票を自分自身で行うことを主張したが、そうするためには息子に車を往復600マイル以上運転してもらう必要があった。
マディソンさんはミシガン州デトロイトに住んでいるが、体調がすぐれなかった2019年9月以来、イリノイ州ザイオンの息子のところに身を寄せている。新型コロナウイルスの感染が拡大すると、ザイオンにとどまることを決めて、投票用紙をイリノイ州に送付するよう要請していた。
マディソンさんによれば、選挙を担当する事務局からは不在者投票の用紙は送付したと伝えられていた。郵送で届く可能性もあったものの、運任せにしたくはなかった。
マディソンさんは10月12日の午前6時半ごろ、息子とともに出発し、デトロイトの市役所には正午前に到着した。片道は330マイル以上だったが、1日で全てをやり終えた。
「投票」と書かれた黒いマスクを着用したマディソンさんは準備万端で、息子の押す車いすで投票の列に並んだ。
マディソンさんは「やり遂げた。自分が投票したいと思える人に投票した。彼らが勝つことを望んでいる」と語り、投票の機会を逃すことがなく満足していると振り返った。
1944年のミルドレッド・マディソンさん。教育や政治で長年の活動実績がある/Courtesy Mildred Madison Family Photos
マディソンさんにとって投票の機会を逃さないことは重要だった。マディソンさんによれば、過去72年間にわたり、市や州、郡、国の選挙すべてで投票を行ってきたという。
CNNなどの調査によれば、今月19日時点で2800万人以上がすでに投票を行っている。