動物園の赤ちゃんゴリラ、母に代わって飼育員が子育て 英国
ロンドン(CNN) 英ブリストルの動物園で、子育てがうまくできない母ゴリラに代わって、飼育員が24時間態勢で赤ちゃんゴリラにミルクを飲ませるなどの世話をしている。
生後2カ月になったオスの赤ちゃんゴリラの名前はまだ未定。母ゴリラ「カラ」の授乳だけでは足りず、あと4カ月間、飼育員が哺乳瓶でミルクを飲ませて育てることになった。
同動物園は、「動物は自然な状態で母親に育ててもらう方が望ましい」としたうえで、「悲しいことに、常にそれができるとは限らない。今回は、赤ちゃんゴリラに生き延びてもらうためには人の手で育てるのが最善だと判断した」と説明する。
赤ちゃんは生後2カ月のオス。名前はまだ決まっていない/Bristol Zoo Gardens
母ゴリラのカラもうまく馴染んで元気に過ごしているという。
夜間に赤ちゃんを母親から引き離すときは、飼育員が赤ちゃんを胸にしっかり抱き、ゴリラの声を出すなどして、母ゴリラのように接しようと努めている。
日中はゴリラ舎に入れて仲間と触れ合ってもらい、いずれ赤ちゃんと群れの間に絆ができて、家族の一員として受け入れてもらえればと期待する。
飼育員はゴリラの声真似をするなどして、母親のように接しようと努めている/Bristol Zoo Gardens
赤ちゃんはまだ一般公開されていない。名前はフェイスブックを通じて投票を募っており、「モテュク」(赤道ギニアのブビ語で「村長」の意味)、「ハサニ」(スワヒリ語で「ハンサム」の意味)、「ルアンゴ」(赤道ギニアの沿岸部の町の名)、「キドシ」(中央アフリカで人気の名前)の中から選べる。